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新しいホームページを作成しました。

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http://jaikki-rocky.com/

今後はこちらに新しい記事や、作品の掲示などを行って参ります。
今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

カテゴリー: Jaikki-Rocky

龍馬奇譚 II

-ENGEKI GENE Vol.2 『龍馬奇譚 II ~なにわあきんど編~』


ENGEKI GENE 〜待望の第二弾!!〜

1 年半の時を経て再びあの二人が帰ってくる!
今度は天下の台所、商人の街大坂だ!
幕末の動乱期、活気あふれる人情の街で、喧嘩だ、恋だ、お情けだ!
ENGEKI GENEが御贈りする笑いと涙の痛快奇譚

「武士は食わねど高楊枝なんて、寝言ぬかしよるお侍はんはこの街にはいてへん
お侍はんでも蕎麦屋で一緒に酒も飲みゃ、銭湯で一緒に湯にも浸かるんや。
それが、太閤はんが作らはった人情の街、大坂や。」

『龍馬奇譚Ⅱ』〜なにわあきんど編〜、間もなく開演。


 

Written and directed by 北村泰助
Schedule

6月 9日(木)19:00〜
6月10日(金)19:00〜
6月11日(土)14:00〜 / 18:00〜
6月12日(日)12:00〜 / 16:00〜

Hall
〒1610032
東京都新宿区中落合2-1-10カネモビル目白西
03-3954-3355
Cast 高橋和久, 永野和宏, 篠原辰也, 有木敬介, 天崎なぎさ, 矢島かえ, 吉田理奈, 竹村洋人, 島田克視, 與田小百合, 津吉麻致子, 泉田百花, 北村泰助, 山崎美貴
Staff 美術: 大津英輔+鴉屋
照明: 片山通子
音楽: 大沼弘基
音響: 楠瀬ゆず子
衣装: 明神杏奈
殺陣: 藤田けん
振付: 斎藤えり
ステージング: 須崎美穂
ヘアーメイク: 茂木美緒
舞台監督: 大友圭一郎
制作: 菅井新菜

RQII

カテゴリー: ENGEKI GENE

愛を語るには3万年早い

むかしむかし、遥かなる時代の日本。
今とは全く異なった環境の中で生活する人々がいた。
衣食住のすべてを自然からの恵みでまかなっていた生活。
自然と共に生きる人々は、時として自然の猛威にさらされる。
大きく揺れ動く大地、空に立ち上る黒煙、飛び散る噴石、燃え上がる山肌。
そして、そこに立ちすくむ一人の少女。
その姿こそ日本の黎明。
いま、私たちが暮らすこの世界は、先人たちの大きな愛の積み重ねで出来ている。
遥か遠い時代の先人たちに想いを馳せ、現代社会を今一度見つめ直す。
私たちが愛を語るには3万年早い。

 

~公演スケジュール~ 2月25日 19:00~
2月26日 19:00~
2月27日 19:00~/18:00~
2月28日 19:00~/18:00~
2月29日 19:30~
~出演~

森根三和, 菊池真奈美, 宮内翼, 有木敬介, 彦坂文香, 前野強, 中山貴裕, 瀬下智子, 大倉良介

~スタッフ~ 作/演出: 大倉良介
舞台監督: 小川陽子
舞台美術: 仁平祐也
音響: 櫻内憧海
照明: 阿久津未歩(LICHT-ER)
音楽: 大沼弘基
制作: 吉田千尋
企画: Re:Duh!
~チケット~ 全席自由席
前売3500円/当日3800円
学生3000円(要学生証提示)
ご予約はこちらから
https://ticket.corich.jp/apply/70524/
※発売は2016年1月10日より
~会場~ 池袋グリーンシアター BASE THEATER
〒171-0022 豊島区南池袋2-20-4
℡: 03-3983-0644
http://www.theater-green.com/map.html
①「池袋駅」東口より地上路で…徒歩約6分
②東京メトロ有楽町線「東池袋駅」…徒歩約5分

 

カテゴリー: Re:Duh!

グッジョブ

Re:Duh!第三回公演
「グッジョブ」

gj-aver2 gj-bver2

~あらすじ~
東京に佇むミュージックバー。今日もいつものように様々な人が訪れる。そう、あなたもその一人。
常連の女性シンガーは翌日のライブに向け準備を始める。
とある決意を胸に抱きながら・・・

そして、突如現れた謎の男により、女性シンガーは自らの決心を確かなものにしていく。
また、この謎の男も女性シンガーによって心を動かされていくのであった。

「自分にとって仕事ってなんだろう」

女性シンガーとの出会いで、謎の男の胸に芽生えた決心とは?そして、この男の正体は一体・・・
誰しもが一度は考えたことのある「自分の仕事」への答えが導きだせることが出来たら。
そんな想いを胸にRe:Duh!が贈る「仕事」の新しい考え方をみなさまへ。
「求める人がいる。だからこそ、そこにはグッジョブがある。

~公演スケジュール~ 9月10日(木) 20:00~
9月11日(金) 20:00~
9月12日(土) 13:45~/19:00~
9月13日(日) 13:45~/19:00~
9月14日(月) 14:00~
~出演~

久行しのぶ
熊澤孝彦
安楽信顕
大沼弘基(ピアノ演奏)
大倉良介

~スタッフ~ 作・演出:大倉良介
音楽:大沼弘基
制作:上村幸穂・吉田千尋(ゲキバカ・天才劇団バカバッカ)
ロゴ:Sumile
企画:Re:Duh!
協力:中目黒楽屋
タテヨコ企画
officeKOMACHI
Tokoa coffee
~チケット~ 全席指定3000円
(税込・1ドリンクつき)
ご予約はこちらから
https://www.quartet-online.net/ticket/reduh-goodjob
チケット発売は8月3日より
~会場アクセス~ 中目黒 楽屋
東急東横線・東京メトロ
中目黒駅から徒歩5分
http://rakuya.asia/top.shtml

 

カテゴリー: Re:Duh!

暗闇の旋律 Vol.3

池袋RED-Zone
2015年6月27日(土)
カテゴリー: Jaikki-Rocky

Memportreto

  1. danco
  2. renversitaj triangulo
  3. impulso
  4. vakuo
  5. despersonalización
  6. animo
  7. fantazio realaĵo
  8. Reguloj kaj egoo

カテゴリー: Jaikki-Rocky

龍馬奇譚

-ENGEKI GENE Vol.1 『龍馬奇譚』


闇にまぎれて猛道をひた走る二人の侍。
脱藩中の若者達は、隣り合う村の紛争に巻き込まれる。
人ゆえの愛か、愛ゆえの人か。
そこには、まさに直面するだろう
日本の縮図が垣間見えた。
日本を今一度洗濯いたし申し候。
今、揺籃時代の幕が開く。


 

Written and directed by 北村泰助
Schedule

4月1日(水)19:00
4月2日(木)14:00/19:00
4月3日(金)14:00/19:00
4月4日(土)13:00/17:00
4月5日(日)13:00

Hall 萬劇場
豊島区北大塚2-32-22(JR大塚駅北口から徒歩6分)
Cast 高橋和久, 逢川大樹, 瀬下智子, 篠原辰也, 菊地真之, 由利尚子, 野中理絵, 前野強, 難波愛, 有木敬介, 矢島かえ, 今井祐樹, 大倉良介, 北村泰助
Staff 美術: 大津英輔+鴉屋
照明: 片山通子(ASG)
音響: 楠瀬ゆず子
音楽: 大沼弘基
殺陣: 藤田けん(STUNT JAPAN)
振付: 斎藤えり
ステージング: 須崎美穂
衣裳: 明神杏奈
ヘアメイク: 茂木美緒
舞台監督: 弘光哲也
演出助手: 大倉良介
制作: 喜友名 織江, 十万亜紀子

 

カテゴリー: ENGEKI GENE

the independent

Douce Ambiance by Django Reinhardt
“the independent”(independent movie) Kimura Lisa(director)
Piano, Synthesizer, Programming, Cajon by Hiroki Ohnuma

2015.03.22.001 2015.03.22.002 2015.03.22.003 2015.03.22.005 2015.03.22.006 2015.03.22.007 2015.03.22.008 2015.03.22.009 2015.03.22.010 2015.03.22.011 2015.03.22.012 2015.03.22.013 2015.03.22.014 2015.03.22.015

カテゴリー: Jaikki-Rocky

Kalanchoe

“たくさんの思い出”という花言葉のようだ。

  1. カランコエ
  2. 白いそよかぜ
  3. いつもと違う帰り道
  4. 夢の途中で
  5. 夕日が沈む前に
  6. 街の灯

カテゴリー: Jaikki-Rocky

ガラスの底のユートピア

手に届くことのない場所

  1. 刻まれた時間
  2. 大罪
  3. 飛蚊症
  4. 絡繰
  5. 風と少女
  6. 斜光
  7. 結果論
  8. 玻璃

カテゴリー: Jaikki-Rocky

焦げる前に

21XX年、宇宙。
そこには大量の宇宙ゴミが浮遊していた。
その宇宙ゴミを回収すべく、集められた宇宙飛行士たちは順調に任務を遂行していた。
その任務も終わりを迎えるころ、 一人の男の胸にあることが思い浮かぶ。
 「自分が宇宙に来た理由とは何なのか」
そしてそこに居合わせた、ある者の存在がこの男の想いを加速させる。
 帰ることの出来る場所があるって素晴らしいことなんだ。
 焦げてしまったらもう元には戻らない。だから焦げる前に。
 宇宙時代の幕開けとも言える時代にRe:Duh!が贈る、
 心温まるスペースファンタジーコメディ。

 

中野大地
鴻森久仁男
 大沢光秀
 岡田和也
 剛大
 大倉良介
 大森照子(声のみ出演)
作・演出: 大倉良介
舞台監督: 篠原絵美
舞台美術: 仁平祐也
音響: 櫻内憧海
音楽: 大沼弘基
制作: 吉田千尋(ゲキバカ/天才劇団バカバッカ)
ロゴ: smile
企画: Re:Duh!
協力: 六本木ストライプスペース / KahunaRock / はっぽる★しゅてぬ~る / officeKOMACHI / 株式会社ワーサル
カテゴリー: Jaikki-Rocky

Afterimage

振り返って、一度だけ見ることが出来る残像。

Disc1

  1. 過去と現在の距離
  2. 時の層
  3. 無限回廊と操り人形
  4. 曖昧な世界 – 不鮮明な焦点
  5. A field of rapeseed(Retake)

Disc2

  1. アポトーシス
  2. 朽ちたシーラカンス
  3. 砂の歌

カテゴリー: Jaikki-Rocky

森林欲

観光客など訪れることもない、とある一つの村には大きな森があった。
その森では、最近になって新種のキノコが見つかった。
それを元に、村おこしを計ろうとするの者や、それを元に仕事をする者、自分の思い出を探す者、その森に会わなきゃいけない人?がいる者…。
色々な「欲」が集まるその森にもう一つ大きな「欲」が訪れ、その森は大きな危機を迎える。
この「欲」を止めさせるのは、そこに存在する他の「欲」か、はたまた「無欲」なのか。
舞台監督: 篠原絵美
舞台美術: 仁平祐也
照明: ライトスタッフ
音響: 櫻内憧海
音楽: 大沼弘基
制作: 吉田千尋(ゲキバカ/天才劇団バカバッカ)
ロゴ: smile
企画: Re:Duh!
———-
office KOMACHI
明治座アートクリエイト
善の快
ゲキバカ/天才劇団バカバッカ
株式会社プロダクションエース
株式会社ワーサル
Berry’s
UPS academy
カテゴリー: Jaikki-Rocky

Frozen Tears

  1. Blue Sun
  2. Frozen Tears
  3. Bell On The Retina
  4. Muddy Stream
  5. Exhalation
  6. Doze
  7. Cry no answer
  8. Delirium


  1. Blue Sun
    夏の日差しは、それを見るものの心によって、時には冷たい光に感じる。
    雲ひとつない晴天。それは一切淀みのない心に自然と溶ける。
  2. Frozen Tears
    心を空(くう)にして。哀しみは背中から体力を奪う。
    優しい水平線のなかに、包まれるのがいい。
  3. Bell On The Retina
    聞こえなかったものが、見えてくる時がある。
  4. Muddy Stream
    濁流に身を預け大海原へ。そこに新しい日々があるかも知れない。
  5. Exhalation
    身を貫く温もりを、余すこと無く時間を掛けて細胞に浸透させる。
    許させる最大音量は呼吸だけ。
  6. Doze
    風に包まれて、自分の髪が靡く音を聴く。
    時間は風に飛ばされてゆく。
  7. Cry no answer
    答えのない哀しみも、人は何故か忘れることが出来る。
    忘れることが出来るのが、素晴らしいことだ。
  8. Delirium
    生きた日々を誰もが忘れない。
    それが永遠の命。
カテゴリー: Jaikki-Rocky

Études pour piano Book 9

終わりは始まりというやつだ。


 

Études pour piano Book 9 No.1

曲名; pal(旧友) I: プロローグ
時間; 1:48

私はいくつかのことを忘れていた
私が忘れたくはなかった事だった
しかし時間と言うものは
その頃の過去の私を侵食し
今となっては様変わりしてしまった

一週間で入れ替わるとされる細胞は
まあよくも毎回同じ姿を演出する
記憶が蘇ったとき
それは当時の細胞が蘇ったわけではない
その記憶の回路は隠れて存在していた
それを引きずり出して繋いでくれた

今日はなんて良い日なんだろう

Piano Etude No.9 No.9

曲名; 深淵にて
時間; 5:05

暗いクレバスの底に気が狂うほど居座っても
体ってのはどういうわけか
その内歩けるように目は慣れてくるし
泣きじゃくって死ぬって事はまず無い
よっぽどの事でない限りない

しかし完全に0luxだと幾ら目が慣れても見えないはずなんだ
って言う事は少しでも光があるって言う事かもしれない
このクレバスの底にも光がある
それが判ることの幸せと言うものは

無音が無い

Piano Etude No.9 No.17

曲名; 包まれて
時間; 2:55

真っ暗の中で肌だけで感じ取れる
細かい霧のようなゆらめきがある
目も耳も刺激を受けない秘密の時間
温度と風の形だけ

体の底から世界に交じり合って

Piano Etude No.9 No.2

曲名; pal(旧友) II: 落ちた雲
時間; 2:26

自分が様変わりしたことについて
基本的には嘆いている
想像していた未来と現実とは
幾分か違っていたからだ
それも私は行き着きたくない要素が
大いに含まれている

何故このような現実となってしまったのか
それは私の日ごろの行いのせいか

Piano Etude No.9 No.10

曲名; 白壁の影
時間; 6:22

変わらすに在ると言うことは
決してありえない
空では青と赤が混じるあの時間がある
高い所から下へ落ちる
自然な流れ
青と赤は似ていないと思ったが
自然ではあんなに普通に混ざっている

時間が流れれば屈折光が瞳孔を掻き乱す波長が如何様にも変化する
見えるか本当のものが
どれが本当かなんて誰が決める

Piano Etude No.9 No.18

曲名; ストラクチャー
時間; 4:07

理不尽が嫌いだ誰だってそうだ
でも他人には平気でやるんだ
意味も無しに嫌ったり嫌がらせをしたり
でもあいつの気持ちを
少しでもわかってやろうと
あいつの信じてる
何とやらの話を聴いてあげたら
目の色変えて誘ってきた
それにはガッカリした
でもきっと
理解者がほしかったんだと思う
私の両手では掬いきれないけれど

Piano Etude No.9 No.3

曲名; pal(旧友) III: Jumpin’ Crocodile
時間; 1:36

重量級モンスターへと進化したが
それは本人の意思とは違うことだってあろう
人間は空を飛びたいと思うばかり
訳の判らない鉄の塊から火を吐かせ
空を飛んでいる
人間が夢見た鳥本人達は
飛びたくなんかなかったかも知れない
心臓に負担が掛かるからね

病原菌にまみれて
危険な長距離飛行を強いられる
先代から受け継いだ遺伝子によって
醜い様相の生物は
何も当の本人達は
そう思っていないはずだ

醜いという概念は
他人に決め付けられるものである

Piano Etude No.9 No.11

曲名; この命の代わりに
時間; 2:49

ごめんなさいね私は愚かですから
自分の命に価値を見出せません
親父は最低の人間ですから
このDNAを大事な人に受け継がせてしまったりとか
そんな事したくありません
代わりにもっと価値のある人が生きてください

そういう風にしてください

Piano Etude No.9 No.19

曲名; 多面的要素
時間; 2:15

賛と否
人には混在する
怒りを持つ事は
一番理解して欲しい人に
まるで伝わらない
その人の中に
何か理想があるのだろうか?
そうだとしたら
私が怒りを持つ事は
それとかけ離れているから
それとも単に
面倒がっているだけだから?
これ以上の理解は
求めてはいけないのだろうか?
そうだとしたら
いつか物語りに終わりが来る
私が終わらせてしまうかも知れない

Piano Etude No.9 No.4

曲名; pal(旧友) IV: 不整脈
時間; 2:34

苦しめられている
昨日は穏やかだった
今日は違う
その度に背骨を
上下逆に配置されるくらい
居心地が悪い気分になる

Piano Etude No.9 No.12

曲名; 無限回廊
時間; 4:09

終わりの無い苦しみは
どうやらあるらしい
この世界に

私だったったら
耐えずに死んでしまうだろう

Piano Etude No.9 No.20

曲名; 心の奥底
時間; 2:55

思いもよらないことで
人は変わってしまう
永遠に祝福されない
こうやって音を眺めている間に
そんな未来しか見えなくて
何の希望が思い描けるだろう

今の重労働はそれだ
僕はもう死にたいよ

Piano Etude No.9 No.5

曲名; pal(旧友) V: 開かれた体
時間; 1:57

自分の息が判らなくなった
果たしてヒューヒューと音がする
この動作を伴う厄介なものはなんだろう
そうして監視下に置かれた

無意識の筋肉は記録される

Piano Etude No.9 No.13

曲名; 淡い光
時間; 2:28

穏やかな午後だった
一瞬で過ぎ去ってしまう

Piano Etude No.9 No.21

曲名; いつも変わらずに
時間; 2:38

信じる事に疲れたので
いつも変わらない
何かが欲しいのです
とりわけ決ったものでもない

強いて言うなら
時間の流れ方でしょうか
私のわがままです

Piano Etude No.9 No.6

曲名; pal(旧友) VI: 暗闇から引き剥がされるとき
時間; 4:28

光を物体に当てても
大して移動したりはしない
ここは地球上だ
そんなことは当たり前

しかし地球のリズムと言う物は
この光によって管理されている
人間は電気の下で生きている
死に急いでいるのだ

Piano Etude No.9 No.14

曲名; 静かな二章…I.穏やかな風
時間; 2:04

~性格の似た2つの小品~

私の還るところは
今はこの香りの中

Piano Etude No.9 No.22

曲名; 空間にささげるメロディー

時間; 2:32

忘れた頃にやってくる取り留めの無い感情
過去を思い出すことは悪くないことだと思う
それが幾ら酷く暗いものでも

今まで苦しみしか存在しない自分の時間でも
私自身それについては見出せていないが
きっと対等の赦しはあったのだろうと思う

私が見出したときは
そのときは精一杯それらに感謝をしたい

Piano Etude No.9 No.7

曲名; pal(旧友) VII: 意識との出会い
時間; 2:37

私は自分を否定している最中である
全てを肯定したら
大抵甘やかされた奴になると
出所のわからない確信があるからだ

でも出口を見失っている
生物が生きる事なんかに
確固たる理由は無いのに
でも生きる必要が無いとは思うことがある

後々歯車が狂ってきたとしたって
良いザマさ
既に私達もその渦中に居る

Piano Etude No.9 No.15

曲名; 静かな二章…II.新たな一歩
時間; 2:55

~性格の似た2つの小品~

朝を迎えるときに
虚しさと悲しさが伴う

いつか別れたい
この焦燥感とは

Piano Etude No.9 No.23

曲名; 雲に乗って
時間; 2:34

雲に乗って
水面下に沈む見慣れた街を
ただ見つめるだけ
水面ぎりぎりまで近づいて
街が沈む澄んだ水を
薬指で撫でてみる
限りなく体温に近いその水は
一瞬で自分の体を
深い街の底へ沈めていった

肺の隅々まで水が行き渡り
もう一つの意識へ切り替わった
夏の木々が
葉を水中へ解き放つ
芝生は生き生きとあぶくを立て
水中の光を拡散し七色に彩る
暖かい太陽の光は
体の隅々まで行き渡った水を
心地よい温度に保ってくれる
このバランスはもう崩れる事はない

Piano Etude No.9 No.8

曲名; 絵本に寄せるセレナーデ
時間; 3:54

おとぎ話の中にいるのだと信じたかった
でも最後に狼は逃げ帰らないし
おばあさんは助けてくれない
魔女は魔法を使い放題
ガラスの靴は粉々に割られてしまう

(ニコライ・メトネルのテーマによる)

Piano Etude No.9 No.16

曲名; うた
時間; 2:20

あの頃どんな歌が皆から零れ落ちたんだろう
それを泣きながら拾うもう一人のあなたが
みんなの後ろを着いて歩いていた

楽しい歌でした
悲しい歌でした
いつかまた降ってきますように

Piano Etude No.9 No.24

曲名; 旅立ちと別れの言葉
時間; 5:54

永遠に別れると言うことは
即ち私かあなたが死ぬ事で
物理的な接触も出来なければ
互いの意思疎通も出来なくなる状態
でもお互いに生きていても
別れたら何かが終わる
それは何かが死んだ事だ

死はいつも隣り合わせ
全くの面識が無い人が
目の前で死んだら悲しい?
死の全てが悲しい?
今こうしている間にも
いくつもの別れが同時多発しているのに!
何を望んでいるのかな
生かされたい
と言うこと?
半分死んだ絆?

よくわからないけど
いつかめぐり合う

今は
意識と肉体が別々の時を刻む次代
あなたと出会う事も難しいし
私自身もう一度自分を認識できるのだろうか
その時までさようなら
新しい命は
良い人になれるといいね

カテゴリー: Jaikki-Rocky

Soliloquy

存在するはずのない桃源郷を夢見るようになる。

カテゴリー: Jaikki-Rocky

記憶の欠片にも満たない音楽

明日の見えない夕暮れの刻。

  1. 1st mov. 2009年3月30日。不安の中で。16:49
  2. 2nd mov. 16:51 柵
  3. 3rd mov. 16:52 青い空
  4. 4th mov. 16:56 見えない地面
  5. 5th mov. 16:58 人の痕跡
  6. 6th mov. 17:00 白い花
  7. 7th mov. 17:02 陰る街
  8. 8th mov. 17:04 子供の声
  9. 9th mov. 17:07 砂利
  10. 10th mov. 17:19 枯れ木

カテゴリー: Jaikki-Rocky

Fragments of shower

in the open air I; in the far‐off distance
in the open air II; terrestrial tears
in the open air III; the movements of the fetus
in the open air IV; synchronism
in the open air V; respiration
image I; hydrangea
image II; umbrella
image III; fluorescent light
image IV; grief
image V; the district where rain is falling
image VI; the moment
image VII; in the far‐off distance


Fragment of shower 第1章 第1曲。

2008年7月12日の夕立を収録して、
ピアノの即興演奏を重ねたもの。
夕立は12分と15分。
それぞれ屋外での収録と、
室内から窓に向けて録音されたもの、
と、2種類ある。
「遠方で」と題したこの曲は、
イントロダクション的な位置に値し、
殆どが自然音のみになる。
Fragment of shower 第1章 第2曲。
「地球の涙」と題した。
この曲集を作ろうという切っ掛けに至ったのは、
毎年着実に暑くなって行く日本の夏と夕立の多さが、
温暖化によるものではないか、
と言う考えに至ってしまったからである。
夕立はそんな地球の危険信号の一つなのではないか、
と、そう考える事が多いのである。
Fragment of shower 第1章 第3曲。
「胎児の鼓動」と題した。
私たちの体と言うものは60兆もの細胞で構成されている。
それを地球に置き換えて考えると、
私たち一人ひとりが細胞に値し、
本来地球のために正しく機能するために生きなければならない。
しかし私たちは細胞で言うところの、
癌細胞に値しているように思えてしまう。
ここで「胎児」と比喩したものは、この「癌細胞」である。
このまま地球を痛めつけてゆくと、
なにか恐ろしいものが生まれてしまうのではないか、
という意味合いが込められている。
Fragment of shower 第1章 第4曲。
「シンクロニズム」と題した。
この曲は自然音の波形を見ながら即興演奏した。
音が大きく鳴る所ではピアノもフォルテで奏すると言った、
ただそれだけの事である。
しかし地球の動きに、人間がともになびく事によって、
一つの潮流になる事が本来なのではないか、
と言う思想からこのような演奏行為に至った。
Fragment of shower 第1章 第5曲。
「呼吸」と題した。
今の地球は、荒い呼吸で喘いでいるように思えた。
北極の氷の融解や、各地の異常気象は、
その内体を維持できなくなってゆく、
人間の生涯の末期を見るようだ。
この曲集の中では、比較的長いパッセージで一つの単位を構成している。
一貫する不安定なカデンツは、
先行きが見えない不安を呈している。
ここまでの5曲の自然音は、屋外で収録した。
Fragment of shower 第2章 第1曲。
「紫陽花」
紫陽花を見て、純粋に美しい、と感じた、
そのままの気分を鍵盤に落としたものである。
Fragment of shower 第2章 第2曲。
「傘」
近所の子供が長靴をがぽがぽ言わせながら、
楽しそうに坂を駆け下りていく情景から、この曲想になった。
転んでしまうんじゃないか、という心配も他所に、
甲高い声ではしゃいでいる。
Fragment of shower 第2章 第3曲。
「蛍光灯」
少し劣化した蛍光灯の端の方は、
交流電源のゆれが見えている。
それを見詰めていると、私は心の中が無になるときがある。
そのような心境を鍵盤に落としたものである。
Fragment of shower 第2章 第4曲。
「傷心」
この曲は、ピアノでは一切音を発していない。
自然の中へ沁み行く水の音を聞いてほしいのだ。
いつか人間も土の中へ沁みこんで行く。
その時この地球が、暖かく迎えてくれるように。
私たちは努力して行かないとならない。
Fragment of shower 第2章 第5曲。
「雨の降っている場所」
雨の中を傘もささないであるく女性を思い浮かべる。
私の中で、女性と地球と言うものはかなり関連性をもっている。
それが現れた断章といえる。
Fragment of shower 第2章 第6曲。
「刹那」
人間の文明も、地球の歴史のまだ本の一瞬にしか過ぎない。
その中で私たちは環境を恐ろしいまでに破壊した。
刹那の中の刹那で。
Fragment of shower 第2章 第7曲。
意識は再び「遠方へ」帰って行く。
ここまでの7曲の自然音は、室内から収録した。
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Études pour piano Book 8

脆かった平和。
完成形のない日々の始まり。



1.夢の中で

2つの鼓動が交じり合い、
一瞬だけ重なって、
また離れてゆく。
殆ど黒い光が照らす、
熱い息の情景。
2.波の声

誰も居ない白い海岸に、
見えない水平線を遠く、
目を細めて眺めている。
空とも海とも解らない境界線の、
陽炎を歌った。
3.やさしい気持ち

単純な言葉の積み重ね。
洒落た言葉は要らないもので、
何気ない、いつもの言葉に、
一番優しさが表われている。
4.裏切り

「裏切られた」と、手紙が来た。
続く言葉は少なかったけど、
痛いように解ってしまった。
そんな自分が嫌だった。
私は、最も信頼すべき人から、
裏切られたから。
でも、
私の方がもっと酷いよ、
なんて、
見せたくない。思われたくない。
だから声は途絶えた。
5.夢の春

夢に出てくる春の情景は、
いつも同じで、
櫻が過剰に舞っていて、
その中に、
髪を押さえながら立っている、
誰かが居て。
夢の中では、
ずっと前からその人に恋をしていた。
でも、目覚めると、
その人は誰だか解らないし、
顔も憶えていない。
6.何もない時間

二人で海を見に行った。
互いに話したのは初めてだった。
二人だけだったが、
何と言う時間が過ぎるわけでもなく、
ただ陽に当たって、
海を眺めるのが良かった。
何も無い時間が過ぎていった。
ただ海を見て、
海岸を歩いて。
誰かを好きになることに、
臆病になっていたのか、
何の気持ちも起きなかった。
自分はどうなったんだろう。
どう変わったのかもわからない。
この時間に、
何も無かったのだろうか。
7.聞こえない歌

私には聞こえる。
もの悲しげなチェロの歌声が、
彼女の奏でるピアノの奥では、
かすかに鳴っているのだ。
皆は色もそっけもないと言うが、
私には情熱的な歌が聞こえる、
彼女にしか解らない、
悲しみが聴こえてくる。
8.陽の当たる教室

忘れ物を取りに帰った教室。
まだ人が居なくなったばかりで、
西日になり掛けた陽の光に、
舞い上がった埃が、
照らされて見える。
初めての恋人と、
語り明かした空間。
今でも隣に居てくれる、
暖かさが、
陽の光によく似ている。
9.魔法が使えるとき

一日だけ魔法が使いほうだい、
って言う日があったら、
あなたは何をする?
世界中をお菓子の家にしても良いし、
鯨に乗って空を飛んでも良い。
朝起きて、
先端に星が刺さっている棒を渡されたが、
全く何をしようか迷うね。
あれこれやってみて、
全部失敗したけど、
とても楽しかったよ。
10.空中都市

空の上に、
味気ないゴシック建築の、
古びた塔が立っている。
塔の周りには、
底の見えない湖が広がっている。
雲がとめどなく水を産んでいた。
私は湖に潜ると、
体がむず痒い感覚に襲われた。
気付いたら流線型の、
淡く光る何かに、
体の形が変わっていた。
魚とは明らかに違う。
潜れば潜るほど、
体の光は強くなった。
底に着くと、
塔がガラガラと崩れ始め、
この空も崩れ始めた。
残ったものは、
真っ暗な闇だけ。
生まれたふるさとが、
水面下に見える。
気味が悪いほど、
美化されたふるさとだった。
11.遠くの声

とても空虚で、
つかみどころの無いものが、
私の声だと思っている。
でも見知らぬ人が、
その声を聞いてくれていた。
この隔たれた音程は、
互いの声を、
淡く木霊させている。
見えない空間に、
見知らぬ人の声が、
満ち溢れている。
まだ聴こえない声を、
夢見ている。
(アルヴォ・ペルトへのオマージュ)
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0.999

無機的な組成物。

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